「データベーステンプレートの繰り返し」によるページ追加と「オートメーション」の組み合わせは相性が悪い


概要


「データベーステンプレートの繰り返し」は、毎日・毎週・毎月…など、一定の間隔でデータベーステンプレートを適用した新規ページを自動的に作成するための便利な機能ですが、動的な日付(@今@今日 )が設定できません。

一方「オートメーション」なら、トリガーに対するアクションで動的な日付の設定も可能ですので、それらを組み合わせれば


データベーステンプレートを適用し、かつオートメーションで動的な日付(起票日など)を設定した新規ページを、指定した間隔で繰り返し自動的に作成する


といったことが可能だと考えられます。


ですが残念ながら、「データベーステンプレートの繰り返し」機能により作成した新規ページには、「オートメーション」でページの新規作成をトリガーにして設定したアクションが反応しません。(2023年8月時点)


備考:以下、「データベース」という単語が多発するため、「DB」と略称で記載します。



検証


「オートメーション」で設定可能なアクションは、大きく分けて5種類あります。各パターンのオートメーションを設定したうえで、「DBテンプレートの繰り返し」によるページ追加をトリガーにアクションを実行できるか検証したところ、以下のような結果になりました。

実行できたのはSlack通知のみで、自DB/他DBへのページ追加や、プロパティ編集(プロパティ種別問わず)はいずれも不可でした。


No. アクション 通常のページ追加 DBテンプレートの繰り返しによるページ追加
1 オートメーションを設定したDBで、指定条件に合致するページのプロパティを編集
2 オートメーションを設定したDBへのページ追加
3 ほかのDBで、指定条件に合致するページのプロパティを編集
4 ほかのDBへのページ追加
5 Slack通知

※オートメーションのアクションで編集できるプロパティについてはこちら




ワークアラウンド


「DBテンプレートの繰り返し」と「オートメーション」の組み合わせで対応できない項目については、以下のような方法を取ることが可能です。


No. アクション DBテンプレートの繰り返しによるページ追加 ワークアラウンド
1 オートメーションを設定したDBで、指定条件に合致するページのプロパティを編集 繰り返しDBテンプレート自体にプロパティをセットしておく
2 オートメーションを設定したDBへのページ追加 DBテンプレートの繰り返しをきっかけにして自動追加したいページについても、DBテンプレート化して同様の繰り返しをセットしておく
3 ほかのDBで、指定条件に合致するページのプロパティを編集 ほかのDBの方にも、元のDBと同様の日時での繰り返しDBテンプレートを設定し、そのテンプレート自体にプロパティをセットしておく
4 ほかのDBへのページ追加 ほかのDBの方にも、元のDBと同様の日時での繰り返しDBテンプレートを設定しておく
5 Slack通知



ただし、No.1や3のようなプロパティ編集に関しては、動的な日付(@今@今日 )やユーザー(@自分)の指定は依然として不可となります。

そのため、動的な値を自動設定したい場合は、以下のいずれかで妥協案を探ることになります。


プロパティ 動的な値を断念できる場合 動的な値を断念できない場合
日付
  • 「DBテンプレートの繰り返し」で固定の値をセットする
  • 以後の編集ができなくても良い場合: 「DBテンプレートの繰り返し」で作成日時 プロパティまたは 最終更新日時 を使う
  • 以後も任意の日付に更新して使用したい場合: 新規ページ追加以外のトリガー(ステータスの更新など)で「オートメーション」を設定し、日付 プロパティに動的な値をセットする
ユーザー
  • 「DBテンプレートの繰り返し」または「オートメーション」で固定の値をセットする
  • こちらの記事の方法2の手順で、「DBテンプレートの繰り返し」のユーザープロパティに事前に動的な値を仕込んでおく
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