マイナスの数値の「-」を「▼」に変更し、色を赤にする
概要
Notionデータベースでは、マイナスの数値には「-」マークがつきます。
ですが、このマイナスのマークを任意の記号に変更したり、マイナスの数値の場合は赤にするなどの書式変更は、数値プロパティの設定メニューでは実施できません。
そこで、数式プロパティを使って数値の表示を任意のフォーマットに変更する方法を紹介します。
備考:この方法は、数値プロパティにも、数式の計算結果としての数値にも適用可能です。
方法①マイナスマーク「-」を「▼」に変更する
マイナスの表示方法を変更したいプロパティと、数式プロパティを1つ用意し、数式プロパティに以下の数式を入力します。
if(prop("数値")<0,("▼"+(prop("数値")*-1)),prop("数値"))
これは、関数の if()
で以下のような処理を行っています。上記の数式の流れに沿って人間の言葉に置き換えるなら、こんな具合です。
もし(数値が0より小さかったら,("▼"のあとに数値に-1をかけた数字を続ける)),0以上の数字はそのまま)
「▼」は二重引用符で囲って文字列として追加しています。
マイナスの場合には、そのあとに続く数値に数値に「-1」を乗算して、出力結果からマイナスの符号を打ち消すようにしています。(そうしないと「▼-10」のような出力結果になります。)
この数式を適用すると、たとえば以下のような出力結果になります。
注:上記の画像で数式の出力結果が左寄せになっていることからも分かりますが、この数式では「▼」という文字列を数値に追加していることから、出力結果が数値ではなく文字列になります。そのため、数式の出力結果に対して並べ替えをかけても、正しい順序に並べ替えることができません。
並べ替えには、数式で参照している数値プロパティそのものを使用する必要があります。
方法②マイナスの数字を赤で表示させる
方法①と同様に if()
を使いつつ、今度はマイナスの数字を赤で表示するために style()
関数も併せて使用します。
if(prop("数値")<0,style(prop("数値"),"red"),prop("数値"))
そうすると、このような出力になります。
style()
関数は、文字列に対して色や書式を適用するための関数です。(公式ヘルプはこちら) たとえば青の太字、下線付きというスタイルにするなら、このような具合になります。
style("Text", "b", "u", "blue")
注:style()
関数が文字列に対して修飾を行うための関数であるため、たとえ数値に対して使用しても、出力結果は文字列になります。そのため方法①と同様に、並べ替えは元の数値プロパティに対して行う必要があります。
この記事では数値の表示形式を整える方法として紹介しましたが、if()
を使っての条件分岐や、"二重引用符"
を用いた文字列の追加、style()
での色や書式の変更など、関数では様々な操作が可能です。
Notionで使える多種多様な関数はNotion公式ヘルプで一覧化されているため、数式で実現したいことがある場合には、ぜひ参照してみてください。