データベースの部分公開はできない (2023年10月時点)
概要
一部の列のみを一般公開したい、特定の条件に合致する行のみを他部署に連携したい、などという要件はよくありますが、現時点の仕様では実現できません。データベースへのアクセス権がないとそもそも中の情報は閲覧できず、アクセス権を付与してしまえばデータベース全体に対して権限を持つことになるためです。
共有時点で一部のみ表示されている状態にしたとしても、画面上の操作でほかの情報も閲覧できてしまいます。
ここでは分かりやすいよう、データベースをWeb公開している前提で説明していきます。
列(プロパティ)の公開
例えばこんなテーブルがあったとしましょう。このうち、金額
を除く2列のみを公開したいとします。
プロパティ名をクリックして ビューで非表示
を選択すれば…
一般閲覧者にも、ぱっと見は非表示とすることができます。
ですが、各アイテムをページとして開くと、ビューでは非表示になる 金額
プロパティも表示できてしまいます。
行(アイテム)の公開
同様に今度は、種類が 果物
の行だけを公開したいとします。このようにフィルターを設定すれば、編集画面上では行が絞り込まれますが…
Web公開したページにアクセスすると、閲覧者の裁量でフィルター条件を変更できてしまいます。
まとめ
このように、データベース単位で丸ごと権限付与した状態では、列(プロパティ)や行(アイテム)の非表示・絞り込みでは相手方から情報を隠すことはできません。
リンクドデータベースにしたとしても同様です。(元のデータベースへの権限があることが前提で閲覧可能となるため)
一部の情報のみを共有したい場合は、データベース内のページ単位での権限付与とするか、随時更新が不要なデータベースであれば、複製して対象外の情報を削除したうえで共有するなどの方法を取る必要があります。