Notion AIで議事録を要約する

概要

ラフにまとめた要点だけの議事メモならさておき、逐語録レベルの長い議事録は、読むだけで大変です。ここでは、Webで一般公開されているデジタル庁の議事録をもとに、Notion AIを使った議事録の要約方法を3つ紹介します。


デジタル庁:第6回デジタル社会構想会議


いずれも、Webクリップまたはコピー&ペーストで、事前にNotion内に議事録を用意したページで操作します。


AIブロックに要約してもらう

/ai でメニューを呼び出し、少し下にスクロールすると、Notion AIを活用するための専用ブロックを追加できます。ここでは「要約」と「アクションアイテム」を使い、議事録代わりにします。


出力してみると、アウトプットとしては間違っていないかもしれませんが、やや読みにくい印象です。

その場合は、次の方法を試してみてください。



カスタムプロンプト(またはカスタムAIブロック)で具体的に指示

どのような形式で議事録を要約してほしいのか、以下のようなカスタムプロンプトでNotion AIに伝えると、ポイントを絞った内容で、意図した様式でアウトプットすることができます。

この議事録を要約し、箇条書きで出力してください。


- 会議の論点を抽出すること。

- アクションアイテムを抽出する。

- 決定事項を抽出する。

- 次回の会議の論点を抽出する。

こうすると、箇条書きやインデントで情報が簡潔に整理されるため、要約やアクションアイテムの専用ブロックを使うよりも読みやすさが向上します。


上記の例ほど詳細なプロンプトを書かなくても、かなり的を射た議事録サマリを生成できます。

この議事録の全体感が知りたいです。

議題の論点を各話題ごとに箇条書きで記載してください。



データベースのテキストプロパティでAI自動入力

多くの場合、議事録はデータベースで管理し、各ページの中に議事内容が記入されている状態かと思います。その場合はテキストプロパティに、データベースページ内の情報をもとにAIで成形した情報を表示させることができます。


新しくテキストプロパティを作成すると、AIによる入力 が設定できるようになっており、要約、キー情報、カスタムの3種類のオプションが用意されています。


要約は詳細設定が不要、それ以外の2つはこのようにプロンプトを設定します。これに基づいて、ページ内容に更新があった場合には自動的にAIがテキストプロパティの内容を更新してくれます。


それぞれこのように設定してみます。

要約 設定不要
キー情報 話題ごとの論点を簡潔にまとめてください。
カスタム 主なトピックと決定事項、アクションアイテム、次回の会議への持ち越し事項を簡潔にまとめてください。

すると、以下の出力が自動で生成されました。AIによる自動入力が設定されているプロパティには、薄紫で AI というバッジが付いています。


このプロパティは自動的に更新されますが、個別に更新したい場合、各セルにポインターを合わせると表示されるAIのアイコンをクリックします。


こうすることで、わざわざ議事録のページを開かなくても一覧で議事内容を把握することができます。

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