他のプランにはないエンタープライズプランの特色
概要
2023年3月7日現在、Notionの料金には4つのプランがあります。
フリープラン | 個人向けの完全無料プラン。機能面やゲスト数、容量など、各種制限がある。 |
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プラスプラン | 個人~小規模チーム向けのプラン。旧パーソナルProプラン相当。 |
ビジネスプラン | 中規模チーム向けプラン。旧チームプランより管理機能が充実している。 |
エンタープライズプラン | 法人向けプラン。管理・セキュリティ機能が充実、専任サポートがつく。 |
特に企業においてNotionを導入する場合、ビジネスプラン or エンタープライズプランで迷うことが多いと思いますので、この記事ではエンタープライズのみで利用可能な機能に注目して解説します。
各プランの詳細な違いについては、Notion公式の機能比較をご参照ください。
エンタープライズプランの特色
- 無制限のページ履歴: ページの過去バージョンの参照と復元は、ほかのプランでは日数制限(ビジネスプランで90日間)がありますが、エンタープライズプランでは無制限です。
- チームスペースの高度なアクセス権設定:チームスペース機能はプラスプラン以上で利用可能ですが、アクセス権の管理でプランの差が出ています。
- ビジネスプランまでのチームスペースでは、チームスペース内における権限の管理は以下の3種類に対してしか設定できません。チームスペースの設定メニューで各メンバーの横のプルダウンを押しても、ユーザー単位での「アクセス許可設定」メニューは無効になっています。
- チームスペースオーナー
- チームスペースメンバー
- ワークスペースの全員
- ですがエンタープライズプランでは、たとえばチームスペースメンバーに対して「読み取り権限」が設定されていても、ユーザー単位で個別に上位アクセス権を付与することが可能です。
Tips:個別のアクセス許可設定では、「アクセス許可」セクションで付与されている権限よりも下位の権限に設定することはできません。
- 管理とセキュリティ:他のプランと最も差があるのがこのジャンルの機能です。
機能 | エンタープライズプランでは |
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ユーザープロビジョニング(SCIM) | ビジネスプランではSAML SSOが使えますが、エンタープライズプランではOktaなどのIDプロバイダーを介したプロビジョニングが可能になります。 |
高度なワークスペースとチームスペースのセキュリティ設定 | ページの外部公開禁止やゲストの禁止、別のワークスペースへのコンテンツ複製・移動禁止、セクションの並べ替え禁止など、スペース管理メニューがさらに充実しています。 |
ワークスペースアナリティクス | ビジネスプランまでのプランでは利用できない機能で、ページのアクセス数や全体のトラフィック、アクティブユーザーや検索利用状況まで、さまざまなログを取得できます。 |
詳細な管理ロール設定 | ワークスペースオーナーとメンバーのほかに、「メンバーシップ管理者」というロールがあります。この権限を持っていると、メンバー追加・削除などの管理はできる一方で、その他の管理メニューにはアクセスできません。 大規模な組織などで、たとえば部署ごとにメンバー追加・削除の運用を任せる場合などに便利です。 |
監査ログ | ログイン・ログアウトのほか、いつ、だれが、どのコンテンツに対し、どのようなアクションを実行したかなど詳細に記録されており、対象を絞ったフィルタリングやCSVエクスポートが可能です。 |
- 専任のサクセスマネージャー:旧来のプランから変わらず、100名以上の契約の場合には専任のサクセスマネージャーが付きます。
ビジネス vs エンタープライズ 簡易比較表
上記のほか、特筆すべき差がある機能について一覧化しました。
機能 | ビジネス | エンタープライズ |
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招待可能なゲスト数 | 250名まで | 500名程度まで(応相談) |
一括エクスポート | 子ページを含む一括エクスポートは不可 | ページの構造体ごとエクスポート可能 |
課金体系 | ワークスペースごとに課金: 1名のユーザーが2つのワークスペースに所属する場合、それぞれで料金が発生 |
ユーザー単位での課金: 左記の例の場合でも、1名当たりエンタープライズ料金1名分のみ発生 |
プライベートチームスペース | 利用不可: オープン、またはクローズドのみ作成可能 |
利用可: チームスペース検索結果にも出ないため、人事情報など秘匿性の高いコンテンツに向いている |
ワークスペース作成制限 | 不可: ユーザーが自由にワークスペースを作成できてしまう |
可: 管理外での野良ワークスペースの発生を防止できる |
ファイルURLからの直接アクセス | 可: NotionにUpしたファイルのURLが漏洩した場合、ワークスペースへのアクセス権がない人でも外部からそのファイルにアクセスできてしまう |
不可: ファイルURLが漏洩したとしても、ログインユーザー以外はファイルにアクセスできない |
2022年12月7日に発表された新プランで、「チームプラン」は廃止されました。
以下の内容は古い情報となります。
チームプランとエンタープライズプランの違い
エンタープライズプランとチームプランを比較した場合、エンタープライズプランの料金が2倍以上となっています(実効価格比)。人数が多ければ割安になるような気がしますが、この料金の差は何故生まれるのか、各プランの差異を見ていきましょう。
ざっくり言うなら、エンタープライズプランには、主にセキュリティを高めるための機能が付与されています。SSO(シングルサインオン)や、外部公開の禁止、ゲストユーザーの禁止など、企業で使うに当たって必要な管理機能を備えたプランになります。また同プランは、100名以下でも契約可能です。
セキュリティを高める機能をご利用されたい場合には、エンタープライズプランでのご利用をご検討いただければと思います。以下に各プランで特徴的な差異を列挙します。
機能 | チームプラン | エンタープライズプラン |
---|---|---|
ページ履歴の復元可能な範囲 | 30日以内 | 無制限で復元可能 |
ページのエクスポート可能な範囲 | 子ページを含んだ一括エクスポートは不可 | ページの構造体ごとエクスポート可能 |
認証方法 | メール認証、OAuth認証のみ | SSO、SAML2.0、SCIMに対応 |
ワークスペース単位のセキュリティ機能 | セキュリティ用の機能制限は不可 | 次の機能が使用可能:
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ワークスペース制限 | ワークスペースごとの課金のため、1つのワークスペースのみ提供 | ユーザー課金となるため、ワークスペース制限なし |
サポート対応内容 | チャットによるサポート | 100名以上の契約で、専任の担当者がつく |