"Deleted User" と斜め線が引かれた名前付きアバターの違い
概要
Notionのワークスペース内で活動できなくなった過去のユーザーには、以下のようにアバターやユーザー名の表示にバラつきが生じます。この記事では、それぞれどのような違いがあるのかを解説します。
本記事中での呼び方 | ユーザーの表示状態 | アバター | ユーザー名の表記 |
---|---|---|---|
Deleted User | 背景なしの白抜きに D |
Deleted User (削除されたユーザー) |
|
一時停止ユーザー | グレー背景にダークグレーの人物アイコン、斜めの打消し線 | 設定したユーザー名 | |
通常ユーザー | 設定したアイコン | 設定したユーザー名 |
ユーザー表示条件に関する概念 ①アカウント
まずはNotionを利用する「人」をあらわす基本単位である「アカウント」について。
アカウントは1つのメールアドレスによって表わされ、通常は以下のように考えることができます。
1人 = 1アカウント = 1メールアドレス = 1ユーザー
設定
メニュー > マイアカウント
の下部からアカウントを削除するか、ワークスペースの管理者によりアカウント(管理対象ドメイン内のみ)が削除されると、「Deleted User」(削除されたユーザー) の表記となります。
ユーザー表示条件に関する概念 ②ワークスペースへの所属
アカウントが存在するだけでは、Notionは使用できません。もう1つの重要な概念が、「ワークスペース」です。アカウントはワークスペースに所属することで、Notionを利用できる状態となります。
- 1つのアカウントで、複数のワークスペースに所属することが可能です。
- アカウントは各ワークスペースに、課金対象ユーザーである
メンバー
、または課金対象とならないゲスト
のいずれかとして所属します。 - メンバー/ゲストの区別以外に、メンバーには「ロール」という概念があり、ワークスペースに所属する際は、以下の3種類のいずれかのロールを付与されます。
- 管理者
- ワークスペースやドメインなどの設定が可能な
ワークスペースオーナー
- メンバー管理のみが可能な
メンバーシップ管理者
- ワークスペースやドメインなどの設定が可能な
- 一般
メンバー
- 管理者
ワークスペースから自身で退出したり、管理者によりワークスペースから削除されたユーザーでも、メンバー/ゲストの区別問わず、アカウント自体が削除されない限り表示状態は「通常ユーザー」のままとなります。
ユーザー表示条件に関する概念 ③ドメイン検証(ビジネス/エンタープライズ)
企業で利用することを想定したプランでは、ドメインの検証という行為ができます。
これは平たくいうと、たとえばABCDE株式会社が @abcde.co.jp
というドメインをNotionの世界で第三者に不正に使われないよう、「うちの会社のドメインです」と公的に主張するようなことを指します。詳細はNotion公式ヘルプをご参照ください。
エンタープライズプランではこの手続きを経ると、そのドメインのついたメールアドレスを持つユーザーアカウントを、一元的に管理する機能が使えるようになります。(④を参照)
ユーザー表示条件に関する概念 ④管理対象ユーザー(エンタープライズ)
エンタープライズプランのワークスペースでは、③のドメイン検証を実施したドメインを持つメールアドレスのユーザーである 管理対象ユーザー
に対し、さまざまな管理を実行することができます。(詳細はNotion公式ヘルプをご参照ください。)
そのひとつが、アカウントの「一時停止」です。
一時停止されたアカウントは、そのワークスペースに課金対象アカウントとして残りながらも、ワークスペースへのログインその他一切のアクセスができなくなり、グレーのアイコンに打消し線の「一時停止ユーザー」として表示されるようになります。
ユーザーの表示条件
これらを総合すると、「Deleted User」はアカウントそのものが削除された場合のみ、「一時停止ユーザー」はエンタープライズプランの管理対象ユーザーが一時停止された場合のみに使われる表示方法であることが分かります。
「Deleted User」「一時停止ユーザー」の特殊表示が使われるケースの理解には、本記事で紹介したような複雑な概念が関与していますが、ほとんどのケースではシンプルに「通常ユーザー」表記となります。